成田空港は、2014/15年冬期の大雪対策を新たに整えたと発表しました。これは2014年2月、長時間の断続的な降雪の影響から、成田空港へのアクセスが全面的に停止し、約8,000人が空港内に滞留し、空港の運用に大きな影響を及ぼす事例を受けた対策です。
利用客向けの情報提供では、大雪時に、成田空港ホームページのトップ画面に「緊急ボックス」を設け、アクセス各社リンク先一覧を表示します。また、空港内では、関係機関と連携し、館内放送、デジタルサイネージを使い、タイムリーに情報を提供します。
また、非常用物資の配布体制についても再考しています。物資が効率的に行きわたるよう、従来の約15,000人分の非常用物資の配備とあわせ、2014年3月と9月に配布訓練を実施し、事前案内の徹底、配布方法を巡回から定点配布へ変更し、改善を図っています。非常用物資は水が30,000本、軽食が30,000個、寝袋25,000枚、エアマットが15,000枚、アルミブランケットが15,000枚ずつ用意されています。
滑走路対策では、自走式・牽引式のスノースイーパー7台、スノープラウ14台、ロータリー除雪車4台、凍結防止剤散布機2台に加え、航空会社などへ貸しだしスポット内の除雪用小型プラウ38台を用意しています。
さらに航空会社、鉄道、バス、東日本高速道路の関係機関との情報共有体制を新たに構し、旅客への情報提供、案内、誘導などに活かします。また、東日本高速道路は成田空港周辺について、首都圏での最重要路線として、東関東自動車道の都心から成田を最優先で除雪し、除雪車両の増車で能力が3倍となる体制を整備しています。