A320旅客機の貨物機改修プログラム、2016年にFAA、EASAの認可めざす

A320旅客機の貨物機改修プログラム、2016年にFAA、EASAの認可めざす

航空機販売やリース、追加型式証明(STC)の取得、航空機改修を手がけるパックアビ・グループ(PacAvi Group)は2015年1月26日、ドイツのフランクフルト・ハーン空港を拠点にするHAITECエアクラフト・メンテナンスにA320を引き渡したと発表しました。

この機体はA320旅客機の貨物改修(P2F)を行うプロトタイプ機で、アメリカ連邦航空局(FAA)、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)の認可を得る予定です。すでに改修作業は着手され、貨物機に完全改修が行われます。

PacAviでは、A320 P2FについてFAA、EASAからSTCを2016年にも取得する見込みとしています。このSTCを取得後、50機から60機のA320、A321の単通路機を1年間で手がける規模に成長させるとしています。

HAITECでは、2016年にA380を収容できる格納庫をオープンする予定で、2014年にはVIP顧客向けの格納庫をオープンするなど、事業拡大を進めています。同社はA320 P2F事業は高い需要があり、同時に高い技術が必要とされ、それを示す事業になるとしています。

改修するA320は製造番号(MSN)293のA320-200で、航空機リース会社AerCapのグループ企業でMROを手がけるアエロタービンが保有しています。1992年1月に初飛行した23年目の機体で、エア・マルタを皮切りに、エール・メディテラネ、ポイント・アフリーク、エルメス・エアライン、スマート・ウイングスで使用されてきました。

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