ダッソー、超長距離ビジネスジェット「ファルコン8X」初飛行

ダッソー、超長距離ビジネスジェット「ファルコン8X」初飛行

ニュース画像 1枚目:ボルドー・メリニャックを離陸するファルコン8X 2号機
© Dassault Aviation
ボルドー・メリニャックを離陸するファルコン8X 2号機

ダッソー・アビエーションは2015年2月6日、開発中の超長距離ビジネスジェット「ファルコン8X」をボルドー・メリニャックの施設で初飛行しました。ロールアウトは2014年12月17日で、およそ1カ月半での初飛行となりました。

試験飛行はメリニャック施設を14時に離陸し、5,000フィート、およそ1,500メートルに上昇し、ギアを収納後に15,000フィート、およそ4,500メートルで操作性やシステムチェックを行いました。さらにフライト・レベル400、およそ12,000メートルに上昇し、マッハ0.8に加速しました。ファルコン8Xは、乗客8人と乗員3人を乗せてマッハ0.80で6,450海里、およそ1万1,950キロを無着陸飛行することができるとしており、そのテストを行った模様です。テスト飛行は15時45分、メリニャックに着陸し、終了しました。

テスト飛行を行ったエリック・ジェラール機長は、「飛行中、ファルコン8Xは、優れたハンドリングを証明した。初飛行のミッションで設定した目標のパフォーマンスに達しており、いくつかの項目ではそれを優に上回っている。今後のテスト飛行は順調に進むだろうし、非常に良く設計された航空機を操縦でき、極めて光栄だ」とコメントしています。

ファルコン8Xプログラムでは、2016年半ばに型式証明を取得し、2016年後半には顧客に初号機を引き渡すスケジュールで開発が進められています。ダッソーはこのファルコン8Xに軍用機で培ったノウハウを含め、信頼性、操縦性、客室の快適性、経済性、技術力を詰め込んだと自信を示しています。

なお、ファルコン8Xの初飛行は製造番号01で実施しました。同社は引き続き製造番号02、03を数カ月以内に飛行させる予定です。この試験機はいずれも500飛行時間をフライトする計画です。さらに製造番号03は、2015年半ばにアメリカ・アーカンソー州のリトルロックで客室装備を搭載し、テストキャンペーンを行う計画です。

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