ブリティッシュ・エア親会社IAG、エア・リンガス株購入で好条件を提示

ブリティッシュ・エア親会社IAG、エア・リンガス株購入で好条件を提示

ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空の親会社インターナショナル・コンソリデーティッド・エアラインズ・グループ(IAG)は2015年2月15日、エア・リンガスの株式譲渡提案について、その補則内容を発表しました。

これによると、アイルランド政府の合意が無い限り、ロンドン・ヒースロー空港でエア・リンガスが保有する発着枠の売却はIAG傘下の航空会社を含め売却しないこと、社名や本社の場所の変更はしないこと、エア・リンガスのヒースロー発着枠は最低でも5年はアイルランド路線で運航することと、シャノン線に1日3便、コーク線に1日4便を運航することを条件としています。

IAGはこれまでも航空便の重要性を強調しており、この提案でさらにアイルランドの観光、投資が重要であることを再度、強調するとしています。また、エア・リンガスの企業、顧客にとってメリットのある提案だとしています。IAGはこの提案は、アイルランドの観光・運輸・スポーツ省からシャノン線、コーク線への懸念が示されたことから、公表したとしており、いずれもアイルランド政府の保護適用外の条項となります。

IAGは2014年12月にエア・リンガスの取締役会で買収提案が拒否されたと発表しており、これを含めて2回に渡り拒否されていましたが、再度、エア・リンガスに有利な条件を提案したことで、今回はこの提案が受け入れられるとの観測も出ています。

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