エアバス・ヘリコプターズは、2015年2月18日、開発中の中型双発ヘリコプター「X4」のエンジンを、出力を増強したチュルボメカARRANOに一本化して本格開発に入ると発表しました。
X4は、2012年に初期設計概念を製作した際に、プラット&ホイットニー(P&W)カナダのPW210EとチュルボメカのARRANOの2機種を選定していましたが、市場調査からよりパワフルなエンジンが必要であることが分かりました。しかし、エアバス・ヘリコプターズとP&Wカナダは、PW210の出力増強を断念し、X4のエンジンは出力を増強したチュルボメカARRANOのみで開発が本格化します。
エアバス・ヘリコプターズとP&Wカナダは、EC135やEC175でも協力関係にあるため、この決定にもかかわらずP&WカナダはX4計画の初期フェーズまでサポートを継続します。
X4は、川崎重工とエアバス・ヘリコプターズが共同で陸上自衛隊のUH-Xに提案する機体と見られている新型機で、2015年3月3日からのヘリエキスポで初公開されます。