新千歳空港の国内線ターミナルビル、待合室の拡充など整備工事に着手

新千歳空港の国内線ターミナルビル、待合室の拡充など整備工事に着手

新千歳空港は2015年3月16日から、国内線旅客ターミナルビルの施設整備工事に着手しています。1992年の供用開始時から、国内線旅客数は約300万人増の年間1700万人台となり、就航便数、旅客数の増加で施設が手狭になったことへの対応です。整備工事では、施設の狭隘化の解消、空港機能施設の機能向上、保安防災の強化、バリアフリー化により、使いやすい旅客ターミナルビルの実現を目指しています。

制限エリア内の出発待合室、バスラウンジなどを拡充、整備をはじめ、航空会社の出発カウンター、出発口を拡充と再配置を実施します。また、受託手荷物検査のセキュリティ強化を目的に、インライン方式を導入します。インライン方式は新千歳空港ではすでに国際線で導入済みです。

保安、防災面の強化は、出発客と到着客の動線を分離する通路の整備に加え、カウンターやロビー前の天井部補強で、耐震性能の強化を図ります。また、スプリンクラーの設置数を拡充、トイレや授乳室などのユーティリティ施設の利便性を向上します。

工事は既存ターミナルビルを運用しながら、実施します。このため、2015年3月から2015年12月は南側エアラインラウンジ、南側バスラウンジを実施します。2015年7月から2017年8月ごろまで北側エアラインラウンジ、南側出発手荷物荷捌場、2016年8月ごろから2018年3月まで北側出発手荷物荷捌場、北側バスラウンジでの工事となります。航空会社カウンター、出発口は工期にあわせ南側から北側へ順次、工区を移して実施されます。

工事の対象は、現在の国内線旅客ターミナルビル約173,000平米のうち約47,000平米と、全体の3割弱が整備されます。工期は2015年3月から2018年3月までの予定で、国内線旅客ターミナルビル1階、2階、3階が対象です。事業予算は約200億円です。

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