フィリピンの格安航空会社(LCC)、セブパシフィック航空は2015年4月7日、120分までのEDTO(Extended Diversion Time Operations)認証を取得したと発表しました。
EDTOは国際民間航空機関(ICAO)が定めたルールで、アメリカ連邦航空局(FAA)やヨーロッパ航空安全庁(EASA)のETOPS規定と同様の認可で、EDTO120分はETOPS120分に相当し、双発機で片方のエンジンが使用出来なくなった場合に備え、最寄りの空港まで120分で着陸できる空港を航路上に設けるものです。
セブパシフィック航空はこの認定を取得するため、フィリピンの民間航空局(CAAP)に対し、同社の運航システムの包括的な見直しを提出し、CAAPは通常の飛行手順に加えて、認定のための運航乗務員の手順を遵守する各種の容量などを確認しました。また、同社は運航乗務員、エンジニアたちを対象に、EDTOの訓練を実施しています。
今回の認証取得により、セブパシフィック航空では、空港間でより直接的な航路を選択することができ、長距離路線で燃料の節約、搭乗客にはより短い飛行時間で運航することができます。同社は長距離路線の機材としてA330-300を使用しており、現在、6機を保有、運航しています。