新明和工業は2015年2月6日付で、同社子会社の新明和商事と共同出資し、特例子会社として「新明和ハートフル株式会社」を設立しました。この新明和ハートフルが4月1日から事業を開始しました。
新明和ハートフルは、神戸市東灘区の甲南工場内に本社を置き、初年度は主に書類の電子化に取り組みます。航空機部門では、甲南工場内に一定の面積を占める技術書類の保管スペースの削減に取り組んでいます。この膨大な文書を電子化し、限られたスペースで重要な情報を確実に保存し、検索のシステム化を進め業務効率の向上につなげます。
特例子会社は、障がい者の重点雇用を目的に設立される法人で、新明和ハートフルは4月1日付の正式採用に先立ち、内定者5名に2週間の研修を実施しました。内定者は、日を追うごとに複合機の操作、書類の取り扱いにも慣れ、研修終盤には複雑なスキャニング作業が行えるようになっています。4月から、5名の新入社員、2名の指導員が協力して電子化業務にあたります。
甲南工場では、ボーイング777の翼胴フェアリングの生産、US-1、US-2の定期整備などを手がけています。