運輸安全委員会は2015年5月1日、4月26日(日)に個人が運航していたセスナ172RG、機体記号(レジ)「JA3857」が鹿児島空港に胴体着陸した事故について、安全情報の提供を行いました。事故原因は現在調査中ですが、初期段階の調査で発覚した問題点を指摘したものです。
これによると、ギアワーニング(脚警報)について、スロットル・コントロール・リンケージ部に取り付けられていたマイクロスイッチを取り付ける2つのスクリューボルトのうち片方が欠落し、マイクロスイッチのグランド線が外れた状態となっていました。また、ギアを上げた状態で、スロットル(エンジン出力)を着陸時の状態にしても、ギアワーニングは動作しない状態だったとしています。
これを受け、国土交通省航空局でもこの情報について情報の共有を呼びかけています。
この事故は4月26日、石見空港から鹿児島空港に向け慣熟飛行のため運航していたもので、運輸安全委員会では情報提供に関することが胴体着陸となった事故に関与したかについて、引き続き調査を行うとしています。