アメリカ政府、日本へオスプレイ17機を輸出承認 1機あたり211億円!

アメリカ政府、日本へオスプレイ17機を輸出承認 1機あたり211億円!

ニュース画像 1枚目:2013年6月18日、カリフォルニア沖で行われた日米共同演習で、海上自衛隊の輸送艦「しもきた」に着艦したアメリカ海兵隊のMV-22Bオスプレイ
© Sgt. Isaac Lamberth / USMC
2013年6月18日、カリフォルニア沖で行われた日米共同演習で、海上自衛隊の輸送艦「しもきた」に着艦したアメリカ海兵隊のMV-22Bオスプレイ

アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)は、2015年5月5日、国務省が日本へV-22B Block Cオスプレイと関連機器、部品、サポートなどを、対外有償軍事援助(FMS)で輸出することを承認したため、この輸出案を議会へ報告しました。

日本政府はV-22B Block C 17機とロールス・ロイスAE1107Cエンジン、 AN/AAQ-27 FLIR、AN/AAR-47ミサイル警報装置、AN/APR-39レーダー警戒装置,、AN/ALE-47チャフ・フレア・ディスペンサー、AN/APX-123敵味方識別装置、AN/APN-194電波高度計、AN/ARN-147 VOR ILSビーコン航法装置、629F-23マルチバンド・ラジオ、AN/ASN-163小型GPS受信器、AN/ARN-153 TACAN受信器などを各40基、ナイトビジョン・ゴーグル80セット、統合ミッション・プランニング・システム(JMPS)、技術資料、部品、空輸費用、訓練、各種サポートなどを求めています。推定コストは30億ドルと見積もられています。

日本ではV-22Bを陸上自衛隊が運用し、災害救援能力を強化し水陸両用作戦を支援します。日本はアメリカの安全保障政策に貢献し、東アジア・西太平洋地域の安定を確保する上での重要なパートナーであり、輸出はアメリカの国益と一致し地域の軍事バランスを変えないと評価しています。

V-22B Block Cは、2011年から生産されているオスプレイの最新型で、コクピットやキャビンの環境調整装置(ECS)が強化されより過酷な状況での運用が可能になり、気象レーダーや電子戦(EW)システムなどのアビオニクスがアップデートされています。細かな装備品は海兵隊型のMV-22Bと空軍型のCV-22Bでは異なり、名称を含めて陸上自衛隊仕様がどのようになるかは不明です。サポート費用等を含んでいるとはいえ17機で30億ドル(約3,600億円)とは高額で、単純に17で割ると1機あたり211億円になります。

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