無事なことが「神話」–キプロス島で起きたびっくり着陸

無事なことが「神話」–キプロス島で起きたびっくり着陸

ギリシャ神話に登場する観光地があり、リゾートとしても有名なキプロス島のパフォス国際空港でちょっと信じられないことが起こった。

2011年9月21日、トムソン航空のTOM3350便、B737-800型がイギリス、ドンカスターを出発、パフォス国際空港に現地時間で午後3時31分に無事着陸した。この便には189名の乗客と乗員7名が搭乗していた。

と書けば、何も不思議なことはない。

ところが、実は着陸した場所は滑走路ではなく、誘導路。誘導路は着陸時に他の航空機がいなかったというのが幸いで、大事故が発生しても不思議ではない寒気のする事件だ。

よ〜く、そのレイアウトを確認してみると、滑走路の北側に滑走路とよく似た誘導路があり、間違えるかもしれないつくり。誘導路と滑走路の幅はほぼ同じ。しかも、誘導路の方が長く、滑走路が短い作りになっている。しかも、旅客ターミナルに滑走路が近く、誘導路が遠く、一般的な空港とはチョット違う。

それにしても、パイロットは空港の状態を熟知し、様々なマニュアルには空港の状況も明記され、確認をするハズ。「Cyprus Mail」によると、キプロス当局は今回の事例は初めてといい、世界各国で誘導路に着陸したインシデントの有無を含め、乗務員からのヒアリングなど慎重に調査していくという。

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