三菱重工、中期経営計画でMRJの開発と機体価値向上を着実に推進

三菱重工、中期経営計画でMRJの開発と機体価値向上を着実に推進

ニュース画像 1枚目:ロールアウトしたMRJ 初号機
© 三菱航空機
ロールアウトしたMRJ 初号機

三菱重工業は2015年5月8日、2015年度から2017年度までの3カ年の「中期経営計画(2015事業計画)」を策定、発表しました。この中で、「次世代に向けた新たな事業やビジネスモデルの変革・創出」として事業規模を拡大し、2017年度からMRJの売上げを開始します。

民間航空事業ではボーイング向け事業の増産推進と次世代生産プロセスの確立し、収益力向上と同時にMRJ開発推進と機体価値向上を図り、その開発の着実な推進と量産拠点展開するとしています。

このうち特にMRJについては、すでに量産体制の移行について計画を明らかにしていますが、2016年初から各地の工場で順次整備を進めていきます。主翼部品は神戸造船所で一貫製造し、名古屋航空宇宙システム製作所の飛島工場に新設する専用ラインで組立します。大江工場では、中大物部品の板金、機械加工、松阪工場で小物部品製造と尾翼の組立を行い、三菱重工航空エンジンでエンジンの最終組立、小牧南工場で最終組立を行うこととなっています。

2015年9月から10月には初飛行を行い、日本とアメリカで飛行試験を実施していきます。2017年4月から6月には、ローンチカスタマーの初号機納入を実現します。あわせて、全日空(ANA)と機体整備、スペアパーツ、訓練、ITシステム、技術支援、整備・運航マニュアルなどカスタマーサポート体制を構築していきます。

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