ロシア空軍は、ツポレフTu-160ブラックジャック戦略爆撃機を約50機、再生産する模様です。ロシア空軍司令官のヴィクトル・ボンダレフ中将が2015年5月28日に述べました。Sputnikが伝えています。
Tu-160は、アメリカのB-1Bランサーより一回り大型の超音速戦略爆撃機で、1980年代後半から配備されました。ソビエト連邦の崩壊により、量産が進まず現在10数機が部隊運用されています。
ロシアは、連邦崩壊の混乱が収束したため戦略爆撃機のパトロール飛行を再開し、またクリミア問題をめぐってアメリカやNATO諸国との対立を深めていることからTu-160の再生産を決意した模様です。ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相も、Tu-160の再生産の必要性を以前から話していました。
ロシアは本格的なステルス性を持つ戦略爆撃機、PAK DAをツポレフ設計局で開発中で、Tu-160の再生産はPAK DA計画の妨げにはならないとしています。