全日空(ANA)の貨物部門、ANAカーゴとルフトハンザ・カーゴは2015年8月3日から、日本/ヨーロッパ路線で航空貨物共同事業の対象地域を拡大すると発表しました。両社は日本とヨーロッパ間のフライトの積荷で共同販売を開始しています。
ルフトハンザ・カーゴは8月3日から、ヨーロッパ発の航空貨物の積荷で週90便以上の直行便を活用し、日本各地へ輸送体制を整えます。対象はドイツ、フランス、イギリス、オーストリア発で開始し、その他のヨーロッパ各国発の荷物は、順次、拡大していきます。これにより、成田、羽田、名古屋、関西の日本4地点とフランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ロンドン・ヒースロー、パリ、ウィーンを結ぶ直行便を最大限に活用します。
ANAカーゴとルフトハンザ・カーゴは2014年12月から、共同事業を開始しました。この開始当初は、日本発の貨物に重点を置いた取り組みを進めており、両社が共同運航する各路線で、協力して事業を進めています。日本では成田、名古屋、ドイツではデュッセルドルフ、フランクフルトで貨物上屋を統合しており、「一つ屋根の下」でサービス展開をしている拠点を中心に、手続きの時間短縮を実現しています。共同事業の開始から2015年4月末まで、800件超の荷口を追加し、約940トンを輸送しています。