Cシリーズ、FTV4で機体を滑走路にこすりつけるVMUテストを完了

Cシリーズ、FTV4で機体を滑走路にこすりつけるVMUテストを完了

ニュース画像 1枚目:Cシリーズ「FTV4」のVMUテスト Youtube動画より
© Bombardier
Cシリーズ「FTV4」のVMUテスト Youtube動画より

ボンバルディアは2015年7月7日、Cシリーズの試験飛行機の4号機、「FTV4」の機体記号(レジ)「C-GWXK」で「Velocity Minimum Unstick(VMU)」テストを完了したと発表しました。カンザス州のウィチタ・ミッド・コンティエント空港で実施しました。

最小アンスティック速度テストと訳されるこの試験は、試験飛行の中でもっとも難しい試験の1つとされます。離陸時に胴体後部を滑走路にこすりつけ、最低速度を確かめます。この際、機体を滑走路にこすりつけると、機体が破損するため、胴体後部にはクッションが装着されています。

公開された動画では、クッションが滑走路と接地し、火花が散る様子が収められています。このテストでは、操縦桿を握るテストパイロットの力量も高くギリギリのバランスで離陸していきます。

ボンバルディアはパリ・エアショーで、飛行試験の結果は開発時の想定から燃料の燃焼、ペイロード、航続距離、離陸性能をすべて上回るパフォーマンスを示していることを明らかにしています。また、静粛性の目標も達成するとしています。このうち航続距離は目標より350海里長い、最大3,300海里、6,112キロと確認されています。

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