ニュージーランド航空は2015年6月22日、同社100%子会社のMRO企業セーフ・エア(Safe Air)をエアバス・グループ・オーストラリア・パシフィックに売却する条件付契約を締結したと発表しました。この契約は7月にも正式締結される予定で、契約内容の詳細は非公開となっています。
Safe AirはC-130ハーキュリーズやP-3 オライオン、ヘリコプターに加え、エンジンではC-130搭載のロールスロイスT56、EA-6Bプラウラーなどに搭載するプラット・アンド・ホイットニーのJ52などのメンテナンスを手がけています。 主な顧客はオーストラリア軍、大手民間ヘリコプターなどです。
ニュージーランド航空はSafe Airの永続的な成長を確保するため、時間をかけて機会を模索してきたとしています。売却先として決定したエアバス・グループは航空業界、さらに世界の軍事サービス・プロバイダとして、Safe Airの引受先として適切だとしています。
エアバス・グループ・オーストラリア・パシフィックは、オーストラリア、ニュージーランドに15カ所の拠点を展開、1,400名超のスタッフを採用しています。組織は民間ヘリコプター、官公庁向けヘリコプター、固定翼と大きく3つの事業部門があり、オーストラリア空軍のP-3CオライオンとC-130ハーキュリーズも取り扱っています。
Safe Airはニュージーランドのブレナムを本拠とし、オハケア空軍基地、オークランド・フェヌアパイ空軍基地に加え、オーストラリアではメルボルン・ムーラビンにも拠点を置いています。