アメリカの名門ヘリコプター・メーカーであるシコルスキーが、ロッキード・マーティン(LM)かテキストロンに売却される可能性が高まりました。2015年7月8日、Reutersが独占で報じています。
シコルスキーは、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)が株式を保有していますが、UTCはシコルスキーを売却してヘリコプター・ビジネスから撤退することを表明しています。当初はボーイングやエアバスも関心を示していましたが、ここにきて買収するのはLMとテキストロンに絞られてきたようです。
しかし、テキストロンは、ベル・ヘリコプターやセスナを保有していますが、時価総額が約120億ドルで、約80億ドルと評価されるシコルスキーを買収するのは厳しく、ヘリコプター市場の占有になり反トラスト法的にも買収が認められないとの見方があります。
一方のLMは、時価総額600億ドルあり、これまでもシコルスキーに経営支援を行い、MH-60R/Sや次期大統領専用ヘリなどで協力関係を築いています。