イスラエル政府は、余剰となっていたAH-1コブラ攻撃ヘリコプター16機を、ヨルダンに供与した模様です。Reutersが匿名のアメリカ政府関係者からの情報として報じています。
ヨルダンは、ISILの勢力が拡大するシリアとイラクと国境を接しており、ISILの浸透や国内過激派との連携に神経を尖らせています。イスラエルはこれを助けるためにAH-1を供与し、国境警備に使われています。
イスラエルはAH-1を2個飛行隊、30機程度装備していましたが、1個飛行隊は2000年代中期、もう1個飛行隊は2013年にAH-64アパッチに機種を更新していました。ヨルダンも従来から25機程度のAH-1を装備しています。
犬猿の仲と思われるイスラエルとアラブ諸国のヨルダンですが、1970年代初頭から小さな安全保障関係にあり、1994年には平和条約を結んでいます。