シンガポール航空、A350-900の7機分スロット手放す グループ機材も更新

シンガポール航空、A350-900の7機分スロット手放す グループ機材も更新

シンガポール航空は、2015年4月から6月までの決算を発表、あわせて同社と傘下のグループ会社の機材計画を更新しました。この中で、発注済みA350-900のうち7機分の製造ラインの枠をエアバスの求めに応じて手放したと明らかにしています。これによりシンガポール航空のA350-900の発注機数は確定63機に減少します。ただし、20機分のオプション権は保有しており、同社は機材の更新、または増機計画に変更はないとしています。

2015年4月から6月までの期間、シンガポール航空は777-200を2機退役、A330-300を1機受領しました。これにより6月末現在で777が55機、A330-300が31機、A380が19機、計105機体制で運航しています。平均機齢は7年1カ月です。

リージョナル路線を運航するシルクエアは、737-800を2機受領、A320-200を1機退役させました。A320は売却する計画で、その準備を進めています。6月末現在の保有機数は、A320-200が12機、A319-100が5機、737-800が11機となっています。

格安航空会社(LCC)の長距離路線を運航するスクートは、787-9を3機受領し、777-200を2機退役させました。これにより、6月末現在の保有機数は、777-200が2機、787-9が4機ですが、すでに7月8日から5機目の787-9が運航を開始しています。

LCCのタイガーエアは、A320-200を1機、タイガーエア台湾にサブリースしました。また、余剰機材としていたA319の1機を運航に復帰させました。6月末現在の保有機数は、A320-200が23機、A319が1機、計24機となっています。

なお、貨物輸送を行うシンガポール航空カーゴは747-400貨物機8機で、変更はありません。

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