カンタス航空、2017年から787-9導入を正式決定 747-400を更新

カンタス航空、2017年から787-9導入を正式決定 747-400を更新

ニュース画像 1枚目:カンタス航空塗装の787-9
© Qantas
カンタス航空塗装の787-9

カンタス・グループは2015年8月20日、2014/15年度決算を発表し、これにあわせ787-9ドリームライナーの発注を正式に決定したと明らかにしました。カンタス・グループは、ジェットスターに787-8を導入、カンタス航空向けに787-9を35機、確定発注していました。このうちカンタス分は2012年にキャンセルされ、オプション権などで50機分を保有しています。

今回、明らかにしたのは8機分の確定発注で、2017年から受領し、747-400の機齢の高い5機を順次、更新します。カンタス・グループのアラン・ジョイスCEOは2017年の787導入時には、燃費効率の良い機材は新たな路線を開設する機会になるともコメントしています。

計画では2018会計年度(2017年7月1日〜2018年6月30日)に4機、2019会計年度に4機を導入します。これによりカンタス航空は現在、747-400を11機保有していますが、747-400を5機退役させ、2019会計年度末にのこる6機はすべて747-400ERとなります。この6機は、新シートを装備した機材で、機齢の低いものとなります。このため、2002年10月に受領した機体記号(レジ)「VH-OEF」をはじめ、「VH-OEE」「VH-OEG」「VH-OEH」「VH-OEI」「VH-OEJ」が残ると見られます。

カンタス航空は、引き続き787のオプション権で15機、購入権30機分を保有しており、今後もこの導入時期などを見計らいながら787の導入を検討していきます。同社は、新機材の導入にあたり財務の健全性を確保している現状などを受けて、新型機の導入を決定しました。

なお、この決定を受けてボーイングも歓迎のコメントを発表しており、確定次第、「Orders & Deliveries」に加えるとしています。

メニューを開く