ルフトハンザのJu52、「空飛ぶ文化遺産」に認定

ルフトハンザのJu52、「空飛ぶ文化遺産」に認定

ニュース画像 1枚目:「D-AQUI」とルフトハンザで運航した当時の機体記号で飛行するJu-52
© Deutsche Lufthansa Berlin-Stiftung
「D-AQUI」とルフトハンザで運航した当時の機体記号で飛行するJu-52

ルフトハンザドイツ航空が同社の主力の旅客機として使用した「タンテ・ユー」、現在は胴体に「D-AQUI」と記されたJu52が、2015年8月22日、8月23日のハンブルク空港デーにあわせ、ハンブルク文化局から歴史的遺産として認定されました。これにより、タンテ・ユーは、名実共に「空飛ぶ遺産(flying memorial)」となりました。

遺産認定の授与式は8月22日にハンブルク空港で行われ、ハンブルク市長やルフトハンザ・グループの名誉会長、ルフトハンザドイツ・ベルリン財団など50名の来賓が出席しました。遺産登録の分類は「移動可能な遺産(Movable Monument)」で、歴史性だけでなく、飛行機として重要なフライトが可能で、搭乗客を乗せることが出来る点も評価されたものです。

この「Movable Monument」は遺産保護法で決められている基本的な要件を満たし、厳しい基準にも適合する必要があります。この基準は、最低30年以上という要件をはじめ、オリジナル部品の存在の有無、遺産として存在するための特別な意味合いを証明することなどです。「タンテ・ユー」は、世界でも航空機の黎明期に製造された機体を良い状態で保存し、4,000機超が製造された人気モデルを現在も維持している点が説明されました。

ルフトハンザ・グループのJu52「D-AQUI」は1936年に初飛行しました。ルフトハンザは1984年に再びこの機体を取得し、整備を手がけました。2009年に再びフライトし、現在では予約し、実際に搭乗ができる旅客機です。夏の期間におよそ9,000名の乗客が、ドイツ、オーストリアの上空でそのフライトを体験しています。

なお、この機体の正式な機体記号(レジ)は「D-CDLH」です。

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