エアバスは2015年9月7日、中国国際航空向けに50機目のA330がフランスのトゥールーズ工場で初飛行したと発表しました。この機体は、仮レジ「F-WWYC」で、中国国際航空では「B-5977」として登録される予定です。中国で初めてとなるA330の最大離陸重量(MTOW)を242トンに増加させたA330-300です。
主翼前方には「50th A330 for Air China」と記し、その区切りとなる機体を示しています。この機体は9月中にも納入される予定です。
MTOW242トンのA330は、A330-300とA330-200で提供され、エンジン改良、空力パッケージ、オプションの燃料タンク装備などで、消費燃料は2%改善され、コスト効率の優れた航空機として打ち出されています。特に、A330neoプログラムの過渡期において、現行のA330と比べ性能を向上した機体で、その成果がA330neoにも反映されます。
中国国際航空はA330を49機保有しているほか、A319が32機、A320が38機、A321が52機と170機超のエアバス機を運航しています。