スウェーデン軍は、2015年9月24日、同国空軍のJAS39グリペン2機が初めてフィンランドの代替飛行場に着陸したと発表しました。これは、両国間の協力関係が一歩強化されたことを表しています。
フィンランド空軍は「Baana 2015」演習の期間中、Hosioハイウェイを閉鎖して離着陸訓練を実施しました。スウェーデン空軍はこの演習にグリペン2機を参加させました。
スウェーデン空軍は1988年10月9日、1,200メートルの直線区間を持つ改修されたハイウェイに、JA37ビゲンとC-130ハーキュリーズを着陸させて以来、道路を代替滑走路として使用する経験を積んでいます。
スウェーデン空軍パイロットは、低く冷たい雲に覆われたハイウェイ上空を航過してからビジュアル・アプローチで着陸しました。スウェーデン空軍パイロットは固定基地でも着陸に地上からの支援を受けないため、優れた視力が必須だからこのようなことが可能でした。
スウェーデンとフィンランド空軍は2000年代初期から相互に演習に要員を派遣などし始め、2007年には国境上空で初めて共同演習を実施するなどしてきました。今回のグリペンの派遣はこれまでの協力体制をさらに強化するものです。