日本航空(JAL)は、新型定温コンテナを導入し、医薬品、生鮮品の輸送を強化します。このコンテナは、電力は必要なく、従来より定温維持能力の高い独自に開発・導入されたものです。
この新たに開発されたコンテナは、内部に真空断熱材を使用し、高性能蓄冷剤を冷媒とし、従来型と比べ長時間内部の温度を一定に保ち、高い定温維持能力を実現しました。この第1弾とし、医薬品向けに15度から25度の室温帯の蓄熱剤を利用したコンテナを導入しましたが、蓄熱剤を蓄冷剤に入れ替えると、農水産物に対応し、保冷・冷凍輸送も可能となります。
コンテナの自重は蓄冷剤を含め355キロ、貨物搭載スペースは120センチ、100センチ、120センチで搭載可能重量は最大1,000キロです。15度から25度の室温帯で、持続時間は約100時間です。JALでは新コンテナにより、高性能な定温機能を維持しながら、経済性に優れ、高付加価値のサービスが提供できるとしています。
JALは定温輸送に力を入れ、日本郵便と連携して開始した海外向け小口保冷宅配サービス、「クールEMS」の保冷容器などにもJALが培ってきた技術を活かしています。