エアバスは2015年10月13日、シンガポール航空とA350-900の派生系ウルトラ・ロング・レンジ(ULR)をローンチすると発表しました。シンガポール航空はA350-900を63機発注しており、このうち7機がULR仕様となります。また、シンガポール航空はこの契約とあわせ、オプション20機のうち4機を行使する契約を結び、A350-900の確定発注は67機となりました。
A350-900ULRはシンガポール/アメリカ間の直行便運航のために最適化された、A350の派生系で、ロールスロイスのトレントXWBを搭載します。すでに運航を開始している現行のA350-900に必要な改良を組み込むものです。既存の燃料タンクで141,000リットルを搭載できますが、タンク増量により165,000リットルとするほか、最大離陸重量(MTOW)を280トンに高めます。空力の改善を加えることとあわせ、追加タンクにより航続距離も延長されます。飛行時間は最大で19時間まで対応が可能になります。
このA350-900ULRの引き渡しは2018年を予定しています。