エアバスは、2015年10月16日、国際ヨットレースの「アメリカズカップ」に挑戦する「ソフトバンク・チーム・ジャパン」に技術提供することを発表しました。同社はアメリカのチーム「オラクル・チームUSA」にも技術提供しています。
ソフトバンク・チーム・ジャパンのチームCEO兼スキッパーのディーン・バーカーは、「航空宇宙業界で豊富な経験を持つエアバスが提供する技術は実に革新的です。他業界の技術を利用することによって、我々をさらに上のレベルへと引き上げてくれるでしょう」と話しています。
エアバスは、航空力学や装備、シミュレーション、複合材、構造、油圧、データ分析などの分野で同社の技術を提供します。ソフトバンク・チーム・ジャパンは、関西ヨットクラブの協力のもと、2017年アメリカズカップ挑戦のため結成されました。アメリカズカップは1851年から開催される、国際ヨットレースの最高峰で、日本チームとしては2000年以来、15年ぶりのアメリカズカップ参戦です。
同チームのレース艇「AC45」は、高速走行時には船体が水面から浮く特殊なヨットで、我々が想像するヨットとはまったく別のものです。航空機の技術が必要とされるのも納得です。アメリカズカップは、すでに予選が始まっています。