ビジネスジェットを運航するフレックスジェットは2015年11月17日(火)、ラスベガスで開催されている全米ビジネス機協会総会・展示会(NBAA:National Business Aviation Association)で、アエリオン・コーポレーションが開発を進めている超音速ビジネスジェット機、アエリオンAS2を20機、確定発注したと発表しました。アエリオンAS2の発注はこれが初めてで、2003年にコンコルドが営業飛行を終了して以来、初めて一般旅客が体験できる機体となる見込みです。
フレックスジェットは、プライベート・ジェットの管理・運航を行なっており、所有する会員に対して最高のパフォーマンス、利便性、ハイエンドの機能を提供してきており、今回の発注は最先端の航空技術に寄与することにもなるとコメントしています。特に、ビジネスジェットを利用した新たな時代の幕開けになり、商用の超音速飛行への一歩になるとしています。
アエリオンAS2の最大速度はマッハ1.5となる計画で、運航乗員2名で乗客12名を乗せ、4,750海里と8,797キロを超音速で飛行することができます。これにより、ジェット機と比べ、AS2は大西洋横断で3時間、太平洋横断で6時間、時間を節約することができます。エンジンは3発で、2021年に初飛行、2023年に営業飛行を開始する計画で開発が進められています。フレックスジェットは今後、アエリオンとプレミアム・インテリアの開発、ユニークなインテリアの設計に協力していきます。
なお、フレックスジェットでは、このアエリオンAS2を使うことにより、朝食は家族とニューヨークで楽しんだ後、ロンドンでのビジネスランチをこなした後、夜には自宅で子どもの宿題を一緒にやるといった生活が可能になるとしています。