2015年11月20日、アメリカ・アラバマ州ディケーターからカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地(AFB)まで、アトラスVロケットのブースターを、ロシアのアントノフAn-124輸送機が空輸しました。
大きく壊れやすいロケットのブースターを輸送する方法として、デルタ・マリナーと呼ばれる専用運搬船やエアライド・トレーラーがありますが、今回のアントノフもその選択肢の1つです。アトラス・ブースターはもともとコロラド州のデンバーで生産されていたため、空輸を前提にした設計がなされていました。
ロケットの打ち上げは非常にタイトなスケジュールが組まれており、輸送が早く確実に完了することにより、余裕をリスク回避に回すことができるとしています。それにしてもアメリカのロケットを旧ソヴィエト、東欧の輸送機が輸送するとは、時代が変わったことを象徴しています。