アメリカのロケット・ブースターをアントノフが空輸

アメリカのロケット・ブースターをアントノフが空輸

ニュース画像 1枚目:2014年9月、別のロケット関連機器をヴァンデンバーグAFBに空輸したAn-124
© U.S. Air Force photo/Senior Airman Shane Phipps
2014年9月、別のロケット関連機器をヴァンデンバーグAFBに空輸したAn-124

2015年11月20日、アメリカ・アラバマ州ディケーターからカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地(AFB)まで、アトラスVロケットのブースターを、ロシアのアントノフAn-124輸送機が空輸しました。

大きく壊れやすいロケットのブースターを輸送する方法として、デルタ・マリナーと呼ばれる専用運搬船やエアライド・トレーラーがありますが、今回のアントノフもその選択肢の1つです。アトラス・ブースターはもともとコロラド州のデンバーで生産されていたため、空輸を前提にした設計がなされていました。

ロケットの打ち上げは非常にタイトなスケジュールが組まれており、輸送が早く確実に完了することにより、余裕をリスク回避に回すことができるとしています。それにしてもアメリカのロケットを旧ソヴィエト、東欧の輸送機が輸送するとは、時代が変わったことを象徴しています。

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