アメリカ空軍は、2016年2月9日、1,204億ドルの2017会計年度予算案を発表しました。現役部隊の人員は31万7,000名と現状を維持しますが、航空機の州空軍(ANG)や予備役部隊への移管は、これまで通り継続するとしています。
毎年議論されるA-10サンダーボルトIIの退役時期については、F-35ライトニングIIの実戦配備に合わせて最初のA-10を退役させるのを2018会計年度まで遅らせ、2022会計年度まで部隊を維持するとしています。2017会計年度予算案では、F-35Aの購入要求は計画より5機少なくなっています。
また、空軍では今後数年間に479機の空中給油機が必要と見積もり、KC-46Aペガサスの導入を進めつつKC-135退役を検討します。C-130Hは28機退役させますが、EC-130Hコンパスコール14機は維持します。
新しい取り組みとしては、RQ-4グローバルホーク遠隔操縦機のパイロットとして下士官を登用するための予算を計上しています。
2017会計年度で要求しているおもな航空機は以下のとおりです。
■アメリカ空軍2017会計年度予算案 航空機購入関連
・F-35AライトニングII 43機
・KC-46Aペガサス 15機
・MC-130JコマンドウII 6機
・HC-130JコンバットキングII 3機
・C-130Jスーパーハーキュリーズ 2機