エンブラエルは2016年2月25日(木)、E190-E2を同社工場のあるブラジルのサン・ホセ・ドス・カンポスで式典を開催しました。エンブラエルの商用機の主力となるE-ジェットの最新鋭機で、現在のE-ジェットの第2世代となります。2016年後半に初飛行を予定しており、同社はこれを早めたい考えで、2018年には顧客に初号機が引き渡しされる計画です。
エンブラエルは第2世代のE-ジェットを披露し、市場でE2への関心が高まり、このプログラムが商業的な成功し、さらに発注機数をのばすことができるとしています。このプログラムは、2013年6月にローンチし、投資総額は17億米ドルを計画しています。
E2は、70席から130席のジェット商用機市場でリーダーシップを維持する意欲的な航空機で、主翼には新しい空気力学に基づいた設計、プラット・アンド・ホイットニーの最新エンジン、フル・フライ・バイ・ワイヤを採用しているほか、各システムに改善を加え、大幅な燃費と温暖化ガス排出量、メンテナンスコストの削減を実現します。
ロールアウトしたE190-E2は、現在のE190をベースとする新機種で、座席数は2クラス制で97席、モノクラスで106席を装備できます。航続距離は2,800海里と、現在のE190から400海里、伸びる予定です。
E190-E2の型式証明の獲得に向けた試験飛行を含む開発プログラムでは、4機のプロトタイプが投入されます。このほか、E195-E2は2機、E175-E2には3機がプロトタイプとして試験飛行を実施する計画です。
E2プログラムは、航空会社とリース会社からあわせて、確定発注で267機、オプションと購入権が373機で、計640機を受注しています。E-ジェットは50カ国、約70社の顧客が使用しており、このセグメントでは50%超の市場シェアを確保しています。