ブリティッシュ・エア、A380型対応で1950年代の格納庫屋根を上げる

ブリティッシュ・エア、A380型対応で1950年代の格納庫屋根を上げる

ブリティッシュ・エアウェイズは2013年にデリバリーがはじまるA380型12機の受領を前に、同社ヒースロー空港のハンガーをA380型の全高24.1メートルに対応しました。これまでは約23メートルの高さでB747型に対応していましたが、A380型の尾翼が入るようさらに3.5メートル高くしました。

同社のハンガーは1950年代初頭に建設され、イギリスで文化的な建築として登録されています。このため、屋根を高くする工事で最新の注意が払われて実施されました。また、航空機の離発着の妨げにならないよう、深夜を徹して作業が行われ、無事、重さは約24トンの屋根を上げました。今回のハンガーの屋根を高くすることで約2メートルの余裕が生まれます。

なお、このハンガーは先日、羽田空港で公開された幻の格納庫「T101」から遅れること数年で建設されたもの。T101は趣きのあるハンガーでしたが、ブリティッシュ・エアウェイズの格納庫もおそらく雰囲気は似ていることでしょう。A380型の最新機材を古くから様々な航空機を見て来た格納庫が迎える、というのも新旧を大切にするイギリスらしい空港の日常風景になりそうです。

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