香港国際空港は2016年3月31日(木)、ミッド・フィールド・コンコース(MFC)のグランドオープニングセレモニーを開催しました。MFCは2015年12月から一部、供用を開始しており、日本の航空会社ではピーチやバニラエアなどもこの新サテライトで運航を開始しています。
香港国際空港は、第3滑走路を整備する計画ですが、これを前に中期的に増加する交通量や旅客需要を満たすため、重要な開発プロジェクトとして位置づけ、この施設を設計、運用を開始しました。
MFCは2本の既存の滑走路の間、第1ターミナルの西側にあり、5階建てで105,000平方メートルのコンコースとなっています。駐機場は20スポットあり、旅客の空港での体験を向上させることが可能です。特に、搭乗橋を使用して航空機の乗降ができる割合が高まり、第1ターミナルとの移動は新交通システム「Automated People Mover(APM)」を使用します。
ターミナル内には各種店舗や飲食店が軒を並べ、幅広い選択肢を提供しています。さらに旅客は、電源ソケットや無料のWi-Fi接続などを利用することができます。
MFCは、2015年12月28日(月)に供用を開始して以来、香港国際空港の旅客便のうち約20%、一日あたり約230便に対応しています。これによりMFCは、年間およそ10万人の旅客が使用でき、同空港の旅客処理能力が高まります。
なお、同空港を拠点とする航空会社のうち、香港航空はMFCで運航便の80%以上を使用します。同社はMFCの使用により、オンタイム・パフォーマンスを向上させることにつながり、乗客の全体的な体験を向上させることができたとしています。