国土交通省 運輸安全委員会は2016年3月31日(木)、鹿児島空港で2015年4月に発生した個人所有のセスナ172RG、機体番号(レジ)「JA3857」の胴体着陸事故について、調査結果を発表しました。
この事故は、石見空港を離陸した「JA3857」が、鹿児島空港の滑走路に着陸しようとした際、胴体着陸となり、機体を損傷したものです。事故による死傷者はありませんでした。
調査結果によると、事故機の操縦者は鹿児島空港へ着陸する際、降下率を増やすために一旦脚を下げて降下率を増やしたのち、他の航空機がいなかったことから早めに着陸しようと速度を増すため再び脚を上げたものの、滑走路へ着陸する際、一度脚を上げていたことを失念してしまい胴体着陸となったとしています。
また報告書では失念の原因として、自機の着陸により他の航空機が着陸を待機するように指示されていたことなどを把握した操縦者が、精神、時間的に余裕がなくなり、着陸前のチェックリストの脚下げの項目を取りこぼしてしまったことなども指摘しています。