ブレンディッド・ウィングレット、推定60億ガロンのジェット燃料を節約

ブレンディッド・ウィングレット、推定60億ガロンのジェット燃料を節約

ニュース画像 1枚目:スプリット・シミタール・ウィングレットの装着
© United Airlines
スプリット・シミタール・ウィングレットの装着

アビエーション・パートナーズとアビエーション・パートナーズ・ボーイング(APB)は2016年4月12日(火)、同社が開発したブレンディッド・ウィングレット・テクノロジーで世界の商業機、ビジネスジェット機のジェット燃料を推定60億ガロン、あわせてCO2排出量6,400トンを削減したと発表しました。これは、約1,200万台の乗用車で使用される燃料と同等の量です。

アビエーション・パートナーズが設計したブレンディッド・ウィングレットは、現在7,000機超のジェット機に装備され、20機種以上に対応しています。この対応機種はダッソーのファルコン2000、900、50シリーズ、ホーカー800シリーズ、ガルフストリームII、さらにボーイングとの合弁会社のAPBは737-300、737-500、737-700、737-800、737-900、757-200、757-300、767-300ER、767Fシリーズ、ボーイング・ビジネスジェット(BBJ)に対応しています。

ブレンディッド・ウィングレットは、主翼先端に装着し、翼端渦に発生する抗力を減少させ、滑らかな気流にすることで燃費改善につなげています。特に、従来のウィングレットと比べ、60%超の有効性が実証されています。

さらに最近は、ブレンディッド・ウィングレットを活用し、これを発展させたスプリット・シミタール・ウィングレットを開発しています。主翼先端に上向きの第2の翼を付けるブレンディッド・ウィングレットに加え、下方向にも三日月型の翼を装着し、シミタール・ウィングレットとして、さらに燃費性能を高めています。

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