海自のTC-90、フィリピンに5機を供与 2016年度内に条件など確定

海自のTC-90、フィリピンに5機を供与 2016年度内に条件など確定

ニュース画像 1枚目:海自 TC-90
© 海上自衛隊徳島教育航空群ホームページ
海自 TC-90

日本政府はフィリピンへ、海上自衛隊を退役したTC-90を貸与する方針ですが、2016年5月2日(月)に中谷防衛相がフィリピンのガズミン国防大臣と電話会談し、5機を移転することで合意しました。合意では、TC-90の機体5機とあわせ、フィリピン海軍へ教育と訓練の支援、維持整備分野の支援を行ないます。日本が海外に自衛隊機を提供、移転するのはこれが初めてとなります。

TC-90の移転は、貸与の方式となるとしています。フィリピン側は無償の供与を希望していますが、財政法で国有財産の防衛装備品を譲渡する場合、適正な対価を得る必要があるとなっているため、中谷防衛相は無償、あるいは低価で譲渡する制度の創設を検討する必要もあると言及しています。

また、貸与の時期について、2016年度内をめどに条件などを確定し、供与したいとの考えです。中谷防衛相は2016年4月23日から4月24日にかけてフィリピンを訪問する予定でしたが、熊本地震の対応で中止し、今回の電話会談での合意となりました。

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