大韓航空とP&W、推力15万ポンドのエンジンに対応する試験施設を開設

大韓航空とP&W、推力15万ポンドのエンジンに対応する試験施設を開設

ニュース画像 1枚目:テスト施設の開設式典
© Korean Air
テスト施設の開設式典

大韓航空とプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の合弁会社のインチョン・アビエーション・テック(IAT)は2016年6月8日(水)、世界最大、かつ先進的なエンジン試験施設の第1段階としてエンジン・テスト・セル(ETC)をソウル・仁川に開設しました。大韓航空とP&Wによる航空機エンジン・メンテナンス・センターのプロジェクトとして準備が進められていたものです。

供用を開始したETCは、推力15万ポンドのエンジンの試験に対応する施設です。ボーイング777に搭載されているエンジンに加え、開発が進められている777Xに搭載される次世代エンジンの試験にも対応します。

今後、第2段階としてエンジンのメンテナンス工場を建設し、これが完了すると、民間機の全エンジンを対象とするMROサービスにも事業範囲を拡大されます。

式典には韓進グループの趙亮鎬会長をはじめ、仁川経済自由区域庁、仁川国際空港公社のトップらが出席し、スタッフらと共に開設を祝いました。趙会長はこの開設にあわせ、世界最高の設備が備えられ、エンジン試験設備の完成に向けて携わった全ての方に感謝し、これから最高品質のエンジンテストを行っていくと決意を述べています。

IATは、大韓航空が90%、P&Wが10%を投資し、2010年12月に韓国初のメンテナンス、修理、オーバーホール(MRO)を担う合弁会社として設立されました。同社は分解、部品の修理やエンジンの性能試験などを含む航空機の保守サービスを手がけています。

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