アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に愛知と岐阜が指定される

アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区に愛知と岐阜が指定される

政府の2012年度予算案がまとまる中で、総合特別区域制度の「国際戦略総合特区」に愛知県、岐阜県が申請していた「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」が指定を受けています。自動車に続く次の産業として「航空宇宙産業」を強化、振興していくねらいです。

航空機の開発、飛行試験、生産の過程が近接した地域に集約、航空機の開発・事業化を完結できる集積地として成長することを目指します。特区に指定されると規制の特例措置が講じられたり、税制面での支援が受けられます。

2011年に営業フライトに就いた787を、ボーイングでは「Made with Japan」と言いますが、日本の航空産業の高さ、そして今回の特区制度で作られたパーツの技術の高さが認められています。さらに現在、三菱航空機によるMRJプロジェクトが産・学・官が連携して開発が進められています。この国産機プロジェクトの成功にも寄与することが期待されています。

このため、航空宇宙産業クラスター特区では、製造コスト低減による競争力のアップ、企業が設備投資をしやすい環境、中小企業の新規参入と販路開拓の支援、専門的な人材の育成と確保でそれぞれ具体策を計画。さらに、航空機の先進的な研究開発ができる拠点を整備する内容になっています。

具体的には3月ごろまでに計画がさらに詳しく立てられる予定です。

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