伊丹空港の国有地に、国が登記上の所有権を持たない土地が1万5000平方メートル以上残されていることが分かりました。
1940年から1960年代に空港拡張のため買収した土地の、登記変更を忘れてしまったものとみられています。国土交通省では登記の書き換えを進めています。ところが、個人名義人のほとんどがすでに亡くなり、海外に居住する相続人を含め230人に承諾を得なくてならないと伝えられています。
国土交通省では、2012年7月に伊丹空港と関西空港を経営統合する予定で、2014年には空港運営権を民間に売却する予定。2012年度予算案でもこうした方針を明らかにしていますが、この手続きが遅れるといった悪影響が心配されます。