航空局、日本貨物航空に厳重注意 747-8Fエンジン空冷配管で不適切な整備

航空局、日本貨物航空に厳重注意 747-8Fエンジン空冷配管で不適切な整備

国土交通省航空局安全部は2016年10月5日(水)、日本貨物航空(NCA)に厳重注意を行いました。これは日本貨物航空が、不適切な整備作業を実施していたとし、厳重注意と共に、必要な再発防止策を検討、10月19日(水)まで報告するよう指示したものです。

これは、日本貨物航空が保有する747-8Fの機体記号(レジ)「JA18KZ」について、不適切な整備作業を実施して運航していたと2016年9月21日(水)付けで航空局に報告を受け、航空局が詳細な調査が進められていたものです。

この調査によると、エンジンの空冷配管の取り付けボルトの整備で、複数の整備従事者が、作業の実施方法の決定、作業工程の管理、検査の実施など一連の整備作業の実施とその整備記録の作成について、認可を受けた業務規程、整備規程によらずに行い、航空法第19条第1項の確認の未実施、事実と異なる確認を度重ねていたものです。

航空局では、安全意識やコンプライアンスの欠如、整備の現場で整備従事者間で適切な指示や報告ができなかったことなどが関連し、適切な整備の実施や不適切な整備作業に対する注意が行われなかったものとしています。

日本貨物航空では、この事案について書面を発表し、「皆様に多大なご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。今後は安全運航をより一層徹底し、再発防止に全力をあげて取り組んで参ります。」としています。

なお、日本貨物航空の747-8FにはGE製のGEnxエンジンが搭載されており、当該機の「JA18KZ」は2014年10月に導入、機齢は2年2カ月です。

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