カンタス航空は2016年10月27日(木)、同社が導入する787-9ドリームライナーの機内仕様を一部、発表しました。787-9は、787-8から長胴化された機種で、カンタス航空はビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラスを装備し、客室全体で236席を装備し、主に長距離路線で使用します。
ビジネスは「ビジネススイート」として、同社のA330機材に導入したシートの次世代型を導入します。このスイートは、プライバシーをいっそう高め、各シートの間を仕切り、その調整も柔軟にできるようにします。
フルフラットベッドにもなり、そのスペースは仕事や食事、リラックスする時間を過ごす十分なスペースを確保しました。全座席とも直接通路へアクセスでき、離着陸時でもリクライニングが可能な仕様で、座席配列は「1-2-1」の構成です。
エコノミーもシートピッチを広めにし、同社のA380と比べても広くなります。また、USBポートを備え、A380に装備する足元のネット「footnet」を改良した収納スペースを増やし、シートバックムードライトは隣りの旅客への影響を最小限に抑えるよう設計されました。また、モニターは現在より5%拡大した高精細のタッチスクリーンを導入します。
カンタス航空は、787-9の客室インテリアは、長距離路線で利用されることを想定し、乗客の嗜好の変化にも対応し、787の快適さを活かした設計になっているとアピールしています。
なお、プレミアムエコノミーの仕様については改めて発表する予定です。この787は747で運航する路線を一部で引き継ぐ予定で、2016年クリスマス前に予約を開始する計画で、それにあわせ投入路線についても発表します。