JAXA、「飛翔」FQUROH飛行実証で騒音低減を確認 今後はMRJで実証も

JAXA、「飛翔」FQUROH飛行実証で騒音低減を確認 今後はMRJで実証も

ニュース画像 1枚目:JAXA、発表資料から
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JAXA、発表資料から

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2016年11月10日(木)、東京・霞が関の文部科学省で開催された「第52回航空科学技術委員会」の中で、同機構が進める航空機騒音低減技術の飛行実証プロジェクト「FQUROH(フクロウ)」の試験結果報告を実施、「飛翔」を使った実証で大幅な騒音低減が認められたことや、今後MRJを使用した実証を実施することなどが発表されました。

機体騒音低減技術の飛行実証プロジェクト「FQUROH」は、着陸時に機体から直接生じる騒音を低減させることを目的に、機体騒音の主たる音源であるフラップやスラットなどの高揚力装置やギアなどの降着装置に低騒音化デバイスを取り付け、騒音低減を目指す取り組みです。

11月10日(木)の報告では、9月12日から9月30日に能登空港で実施された、実験用航空機「飛翔」、機体番号(レジ)「JA68CE」の飛行試験結果として、騒音の低減効果が認められたことなどを報告、さらに、飛行実証の第2段階として、2019年以降にMRJを利用した飛行実証を計画していることなどが発表されています。

JAXAは、9月の実証試験により「予備実証試験」は終了したとして、改良した技術を検証する飛行実証試験を本格的な飛行実証の第1段階として2017年夏秋期に実施、現在改良した設計を基に、改造のための設計作業に入っていることなどを明らかにしています。

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