三菱航空機、11月1日に全機静強度試験を完了 機体の強度確認

三菱航空機、11月1日に全機静強度試験を完了 機体の強度確認

ニュース画像 1枚目:全機静強度試験、荷重負荷後
© 三菱航空機
全機静強度試験、荷重負荷後

三菱航空機は2016年11月1日(火)、県営名古屋空港内のMRJ技術試験場で実施していた全機静強度試験が完了したと、同社が発行する2016年11月の「MRJ Newsletter」で明らかにしています。

全機静強度試験は、設計・製造された機体の強度が航空機を安全に飛行させるために必要な基準を満たしていることを検証、評価する機体構造試験です。

2014年10月から実物大の試験機を使い、各種試験を実施してきました。主翼上曲げ試験など、さまざまな飛行条件下で想定される最大荷重を機体全体や部分的に負荷し、安全な運用を妨げる変形が無いこと、機体にかかる最大荷重の1.5倍の負荷に一定時間、耐荷することなどを試験を通じて確認しました。

今回の試験完了で、MRJの機体構造が型式証明に必要な強度を有することかを確認し、証明に必要な技術データの取得に成功したと三菱航空機は発表しています。今後も、同社は着実に試験を実施し、高品質な機体の開発を進めていくとしています。

なお、MRJではこれに加え疲労強度試験機もあり、こちらは8万回の飛行回数を想定し、試験を行っています。

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