成田の運用時間帯、2020年まで6時から0時 C滑走路供用でスライド運用

成田の運用時間帯、2020年まで6時から0時 C滑走路供用でスライド運用

国土交通省、千葉県、空港周辺9市町、成田国際空港(NAA)は、「成田空港に関する四者協議会」を開催、このなかで成田空港の機能強化について見直し案が提示されました。成田空港は、現在の23時から6時の深夜・早朝時間帯の飛行制限が設けられており、見直しで前回提示した案は1時から5時でしたが、地元からの要望を受け、0時から6時の見直し案を提示しました。

見直し案は、A滑走路で夜間飛行制限の緩和を先行実施し、滑走路の運用時間は6時から0時とし、さらに22時台の便数制限を廃止し、現行から1時間延長します。あわせてA滑走路の騒音対策区域で、内窓などの追加防音工事を先行実施し、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催までの運用実現をめざします。

さらに、建設が予定されているC滑走路の供用にあわせ、滑走路別に異なる運用時間を採用する「スライド運用」を導入します。成田空港全体の運用時間は5時から0時30分とし、5時から23時、6時30分から0時30分の2種類の運用時間を導入し、滑走路毎に定期的な交換を行うことで、地元への負担に配慮した運用を行います。また、運用時間終了後の弾力的運用は30分間に限定します。

このほか、協議会では騒音対策区域の設定基準を見直し、社会状況の変化も踏まえた区域設定を行うほか、千葉県は落下物多発地域の移転希望者に周辺地域独自の対策を創設する提案が行われたほか、NAAが落下物被害救済支援として見舞金などの制度創設が示されました。

今後は、機能強化についての取組みについて、四者で確認書を締結することが了承され、引き続き地域住民の理解と協力を得られるよう最大限に努力することも確認されています。

メニューを開く