エアバス・ヘリコプターズ、VSR700デモンストレーターで初の自律飛行

エアバス・ヘリコプターズ、VSR700デモンストレーターで初の自律飛行

ニュース画像 1枚目:VSR700デモンストレーター
© Airbus S.A.S.
VSR700デモンストレーター

エアバス・ヘリコプターズは2017年6月19日(月)、「パリ・エアショー2017」でVSR700オプショナル・パイロティド・ビークル(OPV)デモンストレーターの自律飛行試験を開始したと発表しました。「VSR700」は、カブリG2ヘリコプターを製造するギンバルと共同開発し、2018年に予定するVSR700試作機での初飛行に向けた第1歩となります。

OPVデモンストレーターは、自律して離陸、ホバリング、安定した飛行が可能で、試作機による初飛行を前に自律飛行に関する技術を成熟させ、VSR700のプラットフォームとカブリG2の適合性を確認します。

有人の試験飛行は、OPVに搭載されるエアバス・ヘリコプターズの自動飛行制御システムの改良が行われ、最終的には無人で完全な自立飛行を目指します。最近では、VSR700の飛行制御システムは、フランス海軍フリゲート艦の支援のもと、有人のカブリG2を使用した試験も実施されています。

VSR700は、光学センサーや海上や陸上レーダーを使用するISTAR(情報収集・監視・目標補足・偵察)任務を行う陸上でのオペレーションにも活用され、有人ヘリコプターの活動を補完します。また、民間ベースの航空機でディーゼルエンジンを採用しており、運航整備に必要な人員やリソースが抑えられ、通常のヘリコプターより低コストで運用できます。

期日: 2017/06/19 〜 2017/06/25
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