シコルスキー、米軍UH-60を豪で消防・災害救助に改修 10機提供へ

シコルスキー、米軍UH-60を豪で消防・災害救助に改修 10機提供へ

ニュース画像 1枚目:合意した3社
© StarFlight Australia
合意した3社

ロッキード・マーティン傘下のシコルスキーは2017年7月27日(木)、スターフライト・オーストラリア、カーン・エア・オーストラリアと消防・災害救助目的のUH-60ブラックホークを10機提供する契約を締結しました。このブラックホークは、アメリカ軍で使用されていた機体で、これをオーストラリアに輸送、消防・災害救助向けに改修し、納入します。契約総額は6,300万オーストラリアドルで、オプションとして10機追加が契約に含まれています。

UH-60ブラックホーク10機は、2018年初頭にオーストラリアへ搬送される予定で、運航会社に導入後はオーストラリア、ニュージーランドで発生する火災対応や災害対応を通年に渡り、使用される予定です。この契約は、シコルスキー・オーストラリアが締結したもので、新たにパイロット50名超、整備士などの雇用が創出されることが予想されています。

オーストラリアへ輸送する10機は、シコルスキーが選定し、空中消火、外部荷重の吊り下げ能力を強化し、引き渡しします。納入前には、新たな高性能エンジンへの換装、ギアボックスのアップグレード、ヘリコプターの地形認識・警告システム「HTAWS」を装着するほか、オーバーホール作業などを経て、約3カ月程度で納入される計画です。これらの作業は、ブリスベンのシコルスキーの施設で実施されます。

メニューを開く