カンタス航空は2017年8月25日(金)、保有するA380の12機の客室をアップグレードすると発表しました。A380のアップグレード・プロジェクトは、カンタス航空がメルボルンのラウンジ・リニューアルなどとあわせ、同社プロダクト、サービスへの投資の1つとして実施されます。
アップグレードは、アメリカ、ヨーロッパ、アジア路線に投入するA380のプレミアキャビン需要増に対応する取り組みです。改修は2階席のみで、最後部のエコノミー30席を取り外し、ビジネス6席、プレミアムエコノミー25席を追加配置します。あわせて、一部のパーティションと乗務員のワークステーションのスペースを効率的に再配置します。
カンタスのA380は現在、ファースト14席、ビジネス64席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー371席ですが、ファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー60席、エコノミー341席と変更され、全体の座席数は1席増、プレミアムシートは27%増となります。
ビジネスのスカイベッドはビジネススイートの最新バージョンに更新、すべてのシートは通路に直接アクセスできる仕様に変更します。また、プレミアムエコノミーのシートは、2017年後半に導入される787に装着されるシートより10%広く、「2-3-2」で配置します。ファーストとビジネスの旅客が利用するラウンジのデザインも変更する予定です。
1機目のA380改修作業は、2019年第2四半期に開始される予定で、12機すべてのアップグレード完了は2020年末までを予定しています。この機材のデザインは、エアバスが手がけます。