エアバス、A330-800の製造進む 2017年内に最終組立 2018年に初飛行

エアバスは2017年10月6日(金)、A330neoの2機種目となるA330-800の各パーツの製造を開始し、順調に進捗していると発表しました。A330-800の初号機は製造番号「1888」で、その機体を構成する各パーツはドイツ・ブレーメンで主翼、大韓航空航空宇宙事業部(KAL-ASD)がウィングレット、ハンブルクで胴体、トゥールーズで新たなチタンパイロン、フランス・ナントで中央翼を製造しています。A330-800の最終組立は2017年末までに着手する予定で、2018年に初飛行を計画しています。

A330-800は、600機以上をデリバリーしたA330-200をベースに設計された250席クラスを装備する機体で、これまでにない経済性と快適性をもたらす最新鋭機となります。すでに最終組立が終了し、初飛行を待つA330-900とは機体、エンジンなど99％の共通性が保たれ、航空会社は運航する路線ネットワークで2機種を柔軟に使用できるよう開発が進められています。エアバスはすべてのA330を同じ製造ラインで組立作業が行い、市場の動向に応じて柔軟に発注へ対応できる体制を構築しています。

新機材を運航する航空会社は、現行のA330と比べ座席あたり燃費が14％減、メンテナンスコストの削減、A330の運航率99.5％の信頼性を活かした運航が可能です。さらに、A350 XWBに導入された新しい客室「エアスペース(Airspace)」仕様がA330neoでも採用され、新たな搭乗口エリア、広々とした天井と荷物入れのオーバーヘッドビン、ムード照明、静粛性の高い機内、さらに最新の機内エンターテインメントを楽しむことができます。