エアバス、A350-1000でEASAとFAAから型式証明を取得

エアバス、A350-1000でEASAとFAAから型式証明を取得

ニュース画像 1枚目:A350-1000での水吸い込みテスト
© AIRBUS S.A.S.
A350-1000での水吸い込みテスト

エアバスは2017年11月21日(火)、A350-1000がヨーロッパ航空安全庁(EASA)とアメリカ連邦航空局(FAA)から型式証明を取得したと発表しました。エアバスは機体記号(レジ)「F-WMIL」「F-WLXV」「F-WWXL」のA350-1000、3機で型式証明の取得を目指してきました。

型式証明はEASAのトレバー・ウッズ型式ディレクターと、FAAのボブ・ブレネマン インターナショナル・セクション・マネージャーによって調印され、エアバスのシャルル・シャンピオン技術担当上席副社長に手渡されています。

エアバスのファブリス・ブレジエ最高業務責任者兼民間航空機部門社長は「EASAとFAAよりA350-1000の型式証明を初飛行から1年未満で取得したことは、エアバスと機体の製造、テストに携わったすべての人達の素晴らしい功績」と述べ、2017年末にローンチカスタマーのカタール航空へ初号機の引き渡しを楽しみにしているともコメントしています。

A350-1000の試験飛行は、製造番号(MSN)「059」、「F-WMIL」が2016年11月24日(木)、トゥールーズ・ブラニャック空港で4時間18分の飛行を皮切りにおよそ1年にわたり、各種予定されたプログラムを実施し、耐空要件が確認されました。試験飛行はロールス・ロイスエンジンを搭載した3機合計で1,600時間を飛行し、このうち150時間は航空会社による実際の運航と同様の環境で飛行し、商業運航を開始できることが実証されています。

A350-1000は、すでに定期便に投入されているA350-900と、システムが95%共通化されており、同一のタイプレーティングを備えます。大きな特徴は、A350-900から胴体が延長され、40席以上を多くの座席を搭載、旅客を輸送できます。エアバスはこれまで、世界11社から169機を受注しています。

メニューを開く