JTB年末年始の旅行動向、海外旅行は過去最高70万人 国内LCC利用は微減

JTB年末年始の旅行動向、海外旅行は過去最高70万人 国内LCC利用は微減

旅行会社のJTBは、2017年12月23日(土・祝)から2018年1月3日(水)までの年末年始における旅行動向を発表しました。これによると、総旅行人数は3,027.4万人で、うち国内旅行は前年比0.9%増の2,957万人、海外旅行は前年比2.8%増で過去最高の70.4万人に達すると予想しています。

年末年始の海外旅行人数の最高記録は2013年で、それ以降、為替の円安や国際情勢などで減少が続いていましたが、格安航空会社(LCC)の路線やカジュアルなクルーズ船による船旅などで海外旅行により多くの選択肢が増えたこと、またLCCの割安な航空運賃の増加、アジアなどの近距離志向が高まっていることが海外旅行を後押ししていると分析しています。

LCCなどの割安運賃に加え、方面によってはパッケージ旅行の代金が1月2日(火)頃から下がることから、料金の安い時期を選んで旅行する人も多いとみられ、海外旅行平均費用は前年比0.4%減の206,000円になると予想しています。なお、出発日のピークは、12月29日(金) 、12月30日(土)で、航空券や旅行代金が安くなる年始の1月2日(火)、1月3日(水)発も多くなっています。方面別の旅行人数予測では、航空座席供給量が減少しているグアム・サイパン以外、全方面でプラスまたは前年並みとなっています。

なお、国内旅行では、昨年より1泊2日が減少、2泊3日や3泊4日が増加し、2016年度より少し長めの旅行をする人が増える傾向です。このうち、利用交通機関は、乗用車が前年比2.1ポイント増の69%、高速・長距離バスが前年比4.9ポイント減の3.2%、格安航空会社(LCC)が前年比0.1ポイント減の1.3%、JR新幹線が前年比2.3ポイント増の16.5%、JR在来線・私鉄が3.2ポイント増の12%となっています。

旅行先では、「東北」と回答した人が増えており、JTBの宿泊予約状況から見ると、山深い秘湯や、スノーシューツアーなど冬の屋外アクティビティができる地域が人気で、冬の東北の魅力が広がってきたと分析しています。詳しくは、JTBのウェブサイトを参照ください。

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