ロールス・ロイスは2012年3月7日、アップグレードしたT65ターボプロップエンジンを搭載したC-130H輸送機の飛行試験をアメリカ空軍と開始すると発表しました。シリーズ3.5と呼ばれるアップグレードは燃費の改善と信頼性の向上、ライフサイクルコストの低減を目的としています。
ロールス・ロイスは改修キットを納入し、アメリカ空軍は今年半ばから飛行試験を開始する予定です。シリーズ3.5にはロールス・ロイスが他のエンジンで使用している新しい素材のブレードや、最新の空力デザインのタービンなどが含まれています。改修は通常のオーバーホールの一環として行うことができ、機体やエンジン制御システムに変更を加える必要もないとしています。
ロールス・ロイスでは8%の燃費改善とともに、C-130Hを2040年まで延命することができるとしており、220機のC-130Hが改修の対象とみています。アメリカ空軍の分析でも、この改修により長期間にわたり35億ドル、日本円で約2889億円が節約できるとみています。